高齢化社会に向かっている日本において、医療に関わる仕事は今後も需要が増加していくことでしょう。しかし、そんな需要に反比例するように医療業界は慢性的な人手不足に頭を悩ませているのが実情です。人手不足に陥っている大きな理由の一つに労働環境があります。入院設備が整っている病院では、常に患者の容態を確認するために日勤と夜勤の両方をこなすシフト制で働くのが基本です。もちろん、希望をすることで日勤だけという選択も可能ですが、職場の人間関係に歪みが出ることを考えると難しいと言わざるを得ません。こうしたシフト勤務による不規則な生活で体調を崩してしまったり、女性の場合は子育てとの両立が困難という理由で離職しまうケースも多く、その結果人手が足りなくなってしまうのです。この深刻な現状を変えていくために男性や外国人の雇用も積極的に行っているので、将来的に人手不足の問題は解消されることが予想されます。
医療業界の仕事ならではの魅力の一つが福利厚生の充実です。キャリアやスキルで若干の違いはありますが、看護師の平均年収は500万円前後と言われています。これは日本社会の平均年収の360万円を大きく上回る数字です。そのほか、社会保険を始めとした福利厚生の充実はもちろん病院によっては寮などの住居設備の完備されている所も少なくありません。これらのことからもわかるように、看護師は安心して働くことができる将来性のある職業と言えます。